嗚呼っ、常磐線❗
子供の頃、おふくろの実家に行くときは信越線から上野で乗り換えて常磐線。
信越線では何故かわからないが、品のいい御婦人がいて、おじさんたちも紳士的でした。
とにかくおふくろは隣に座る人に何かを話しかけないとすまない人で信越線の中で色々な人と話しては冷凍ミカンをゲットしたり、かりんとうを分けたりしていました。
上野に着くとおふくろの表情がほころびます。
常磐線に乗り込むと車内の風景が一変します。
頭にハチマキしたおじさん達が日本酒🍶呑みながら競馬の予想していたり、疲れきって缶ビールを持ったまま寝ているおじちゃん、タバコは吸い放題なので車内は煙モーモー!
異様な臭いが否応なしに鼻にもぐりこんできます。
みんな大声で楽しそうに話をしていた。
おふくろは直ぐにみんなに話しかけ、着く頃には車内のアイドルになっていました。
今から考えると、とても元気のある時代だったなと思います。
根底には、どうせみんな一緒だろ。
帰ったら、飲んで、食って、やって、寝て。
みたいなのがあって、だったら人生楽しまなきゃ❗
そんな裏の声が聞こえてきそうな常磐線でした。
今、その常磐線に座ってこれを書いてますが、
だれひとり声を発しません。
あの頃の常磐線はどこへ行っちまったの?
私もこうしてブログを書いていると
ああーこれが今なんだ。と思う。
あの頃のきったなくて、うるさくて、人情味あふれる常磐線にもう一度乗ってみたい。