パンツ1号からパンツ2号へ❗
トラックで男二人での帰り道。
静岡の山道で道路工事に遭遇。
片道を止められ待っていた。
仕事で使っていたトランシーバーの電源を切り忘れていたらしく、何やら聞こえてきた。
「パ○○1号からパ○○2号へ、今からそっちへ、すんごいかわいい子が行くよー。赤い車だよ」
『ん?』
何を言ってるかよくわからなったが、しばらくすると赤い車が下の方から走ってきた。
確かに可愛らしい子。
「んー、んー、よかったよ、パ○○1号!テンションあがるぅ~」
○○は、どうしても聞き取れない。
そうか、目の前で車を止めてるお兄ちゃんがどうやら下のお兄ちゃんと交通統制している会話だと気付いた。
目の前で、ニカニカ笑っているお兄ちゃんを見てたら、だんだん腹が立ってきた。
こんな大事な仕事の時に。
私はトラックで悟られないように彼らの回線に侵入した。
「パンツ1号からパンツ2号へ、ふざけてないでちゃんと仕事しろよな」
その後パンツ2号は不思議そうな顔になり、
「今なんか言ったか?お前が言い出したことだろ、しかもパンツってなんだ!」
「おれはパンツなんて言ってないよ」
「うそつけ!」
トラックはあっという間に工事路線を通りすぎたが、しばらく無線で言い合いは続いていた。
水戸黄門の世直し旅って、こんな感じかなあ?
どう思います?