ふっふっふっ、なぜ?

気づくとおもしろい生き方

子育てのヒント

f:id:ryoutoku5963kon:20190114114630j:plain

我が家には5人の子供がいた。

まだ1人義務教育中、4人が巣立った。

 

それぞれ性格は全く違う。

ただ同じなのは、中学にはいってから

女子も男子もまったく親と話をしたがらない。

 

「またか」

2人目で悟った。

「これでいい」

そう思った。

 

長男が幼稚園にかよう頃、これからどうやって育てようかと考えていた矢先

玄関にツバメが巣を作った。

つがいでセッセと巣を作り、しばらくしてヒナがピヨピヨ泣き出した。

 

親鳥はこれまたセッセとエサを運んでくる。

親鳥はヒナが大きく口をあけて、黄色い口が見えると

本能的にエサを突っ込みたくなるそうだ。

 

しだいに元気のいいヒナから体が大きくなっていった。

自然界は競争。

強いやつが生き残るしくみ。

 

やがて親鳥と変わらない姿になると、

なにやらヒナは落ち着かない様子、羽をバタバタしはじめる。

イライラ感が見ているこっちにも伝わってきた。

 

「自分で飛んでエサを食べたいけど飛べないし、

かと言って飛べるかわからないし

わーイライラするわー!」

こんな感じ。

 

やがて1羽、2羽と巣立っていった。

あっという間の出来事。

 

見ていて気付いたこと。

・親は一生懸命エサを与え続けたこと。

・巣立つ前にヒナたちはイライラしていること。

・いずれひとり立ちすること。

 

当たり前のようだが

人間も同じだと思った。

 

 

 

やがて長男は小学校に入り、地元の野球チームに入った。

ほかの父母の皆さんは毎回、子供の練習にまで足をはこばれていたそうだ

うちはまるで知らん顔。

 

私はツバメから教わったとおり実践した。

本当は行ってみたい気持ちを抑えた。

 

つまり

野球では監督、仲間からエサを与えていただいているところに

親は関係ないこと。

親のために野球をしているわけではないこと。

 

一度、試合を見に行った時のこと。

親が子供のバット、荷物を持って

子供は手ぶらで歩いている姿を見た時があった。

 

ひとり息子で大切なのはわかるが、

果たして子供のためになっているのか。

ひいては何のために野球をやっているのか。

私の頭には「?」マークが浮かんでは消えた。

 

子育ての最終目標はひとり立ちさせること。

 

強く怒ることは2つに決めていた。

「危ないこと、命に危険があるようなこと」

「他人に迷惑をかけること」

その他は自由にやらせた

 

野球も小・中とキャプテンを務めた。

 

中学に入るとバタバタ・イライラしてきた

あのヒナ鳥たちとおんなじだ。

 

おもしろいと思った。

 

親はセッセとエサを与え

一生懸命な姿を見せているだけ。

 

ちなみに我が家は出来合いの総菜や

コンビニ弁当、冷凍食品は一切使いません。

 

エサにも心をこめる。

 

子供は言葉に出さないが、

見てきたことは焼き付いている。

 

長男が家を出て数年後。

他の姉弟に書いた手紙には

「オヤジの言うことは、よくわからないが、聞いといて間違いない」

 

子育てはいろいろあると思います。

なにが正しいかなんて、だれにもわかりません。

 

同じように育てても、まったく育ち方は異なります。

ただ、親の信念と覚悟があると

周りに何を言われてもブレません。

 

あなたの家にツバメが巣を作ったら

ぜひぜひ観察してみてね。